電池の種類の見分け方と捨て方

電池のお役立ち情報

電池の種類の見分け方と捨て方
電池は種類によって捨て方が異なります。捨てたい電池ががどの種類かわからないと捨て方を調べることもできなくて困ってしまいますよね。こちらのページでは家庭にある電池の種類の見分け方と、それぞれの捨て方をまとめています。
まとめ
アルカリ・マンガン・リチウム一次電池 → 自治体のゴミ回収
ボタン電池 → ボタン電池回収缶
小型充電式電池 → 小型充電式電池回収BOX
具体的な捨て方はお住まいの自治体のルールを確認しましょう

 

電池の見分け方と捨て方の一覧

電池の種類を見分ける方法は、形と記載されたアルファベットです。

以下に見分け方と捨て方の一覧をまとめました。

形状 記号 種類 捨て方
円筒形 LR, A23, A32, E96, AAAA アルカリ電池 自治体の回収ゴミ
R, UM, SUM マンガン電池
CR, RF リチウム一次電池
Ni-Cd, KR ニカド電池 電気店・スーパーなどに設置の小型充電式電池回収BOX
Ni-MH, HR ニッケル水素電池
Li-ion リチウムイオン二次電池
角型 6LF22 アルカリ乾電池 自治体の回収ゴミ
6F22 マンガン乾電池
Ni-Cd, K, KF ニカド電池 電気店・スーパーなどに設置の小型充電式電池回収BOX
Ni-MH、HF ニッケル水素電池
Li-ion リチウムイオン二次電池
Pb 小型シール鉛蓄電池
ボタン型 LR アルカリボタン電池 販売店電気屋さんのボタン電池回収缶 (写真)
SR 酸化銀電池
PR 空気亜鉛電池
コイン型 CR、BR リチウム一次電池 自治体の回収ゴミ
VL, ML, TC, CLB, MS, MT, UT リチウム二次電池 電気店・スーパーなどに設置の小型充電式電池回収BOX
パック型 CR リチウム一次電池 自治体の回収ゴミ
Ni-Cd, KR
ニカド電池 電気店・スーパーなどに設置の小型充電式電池回収BOX
Ni-MH, HR ニッケル水素電池
Li-ion リチウムイオン二次電池
ピン型 BR リチウム一次電池 自治体の回収ゴミ
シート状 Li-ion リチウムイオン二次電池 電気店・スーパーなどに設置の小型充電式電池回収BOX

 

廃棄するときに注意すること

自治体のルールを確認する

具体的な捨て方のルールはお住まいの自治体のHPを確認してください。電池の特性(含まれる材料)で決められた大まかなルールは上に示したとおりですが、具体的な捨て方は自治体によって異なります。
例えば、アルカリ電池の捨て方についてみてみると、以下のように自治体によって捨て方が若干違ってきます(2018/12現在)。

  • 横浜市:燃やすごみの収集日と同じ日に収集。燃やすごみとは別の透明または半透明の袋に入れて回収場所に出す (横浜市資源環境局HP)
  • 大阪市:区役所などの公共施設やスーパーマーケットなどに設置している回収ボックスに持ち込む (大阪市HP:回収BOXの設置について)

お住まいの自治体のルールは市町村のホームページで確認することができますので、ルールに則って廃棄下さい。

電池を絶縁する

廃棄するときはビニールテープを電池のプラス極とマイナス極に貼り付けて絶縁させてください。
使い切ったつもりの電池でも電気が残っている場合があります。このとき、電極(プラス極とマイナス極)がショート(短絡)すると、残っていた少しの電気でも大きな電流が流れてしまうため、発熱や発火が起こる危険性があります。
セロハンテープなどのビニールテープを電池のプラス極とマイナス極に貼り付けて絶縁させることでショートを防ぐことができます。使用済みの電池をまとめて捨てようとして、一時的に自宅で保存する場合も絶縁してから保存してください。

外した電池を乳幼児のそばに放置しない

未使用・使用済みの電池は乳幼児の手の届く場所に置かないでください。
コイン電池やボタン電池のような小さな電池は乳幼児による誤飲の危険性が高いので、取り外しは管理を含めた廃棄の際には特に注意が必要です。誤飲を防ぐために、ます電池の交換を行う際は、乳幼児の目に触れないところで行うようにしましょう。また取り外した電池や使用前の電池は乳幼児の手が届かない場所に保管しましょう。
もし誤って飲み込んだ場合はすぐに医師に連絡して指示を受けて下さい。救急車を呼んだ方がいいのか迷ったときは、下記の相談窓口があります。

分解・改造しない

電池を廃棄するために分解する必要はありませんので、分解せずそのまま捨てましょう。
電池の中には反応性の化学物質が入っています。この化学物質に素手で触れてしまうと皮膚にやけどをおう可能性があります。また可燃性の物質が入っている電池もありますので、分解・改造により発火の可能性もあります。
電池を分解することは大変危険です

電池を火の中に入れない

非常に危険なので自分で燃やして処分しようとしないでください。
電池を火の中にいれると、電池が破裂や発火し非常に危険です。自分で燃やして処分することはせず、決められた方法で廃棄してください。

参考文献

一般社団法人 電池工業会HP