化学系の論文を超高速に調べる方法|Chemistry Reference Resolver

研究のための情報

化学系の論文を高速に調べる方法
たくさんの文献をダウンロードするのは、時間も手間もかかりますね。文献番号(citation number)でgoogle検索してもうまくヒットしないこともあります。もっとサクサク情報を集めて研究を進めるための、有効なツールChemistry Reference Resolverについてこの記事では紹介します。
まとめ
・Chemistry Reference Resolverを使えばcitation numberで一発検索可能
・ブラウザプラグインを使えばもっと早い!

 

Chemistry Reference Resolver

Chemistry Reference Resolverは、文献のcitation numberを入力すればジャーナルを高精度に検索することができるツールです。
複数の文献も同時に一発検索できます。

どんな論文誌がカバーされているかはSupported Journalsに記載されています。もちろんすべての雑誌というわけではありませんが、化学系の論文誌はかなりカバーされています。私にとっては全論文誌カバーという感覚です。

もちろん、購読契約していないとopen accessの論文以外はアブストラクトしか読めませんが。。。

具体的な使い方

手順は以下の通りです。

  1. Chemistry Reference Resolverにアクセスする
  2. 枠内に調べたい文献のcitation numberを記入(コピペ)する
  3. Resolveをクリック

ここでは例えば、読んでいた論文の参考文献に”Nature 331, 499-500 (1996)”というのがあって、これを読みたいとします。
(ちなみにこれはリチウムイオン電池の正極材料であるLiMnO2の論文です。)

これをChemistry Reference Resolverの白枠にコピペする

chemistry-reference-solverの使い方。枠にcitation numberを入力する。

resolveをクリックすると

chemistry-reference-solverの使い方。ジャーナルサイトでの検索結果に直接飛べる。

見事、ヒットして、ジャーナルサイトでの検索結果に飛べます。

ただし、便利なのでですがいつもこのサイトに行くのはややひと手間といえばひと手間です。
ということで次に紹介するプラグインが本命のおすすめです。

ブラウザプラグイン

Chemistry Reference Resolverにはブラウザプラグインが用意されていて、これが大変使えるツールです。
プラグイン一覧によれば以下のものが用意されています。

  • google Chromeプラグイン
  • Firefoxプラグイン
  • Safariプラグイン
  • Windows用AutoHotKeyスクリプト
  • Mac用Appleスクリプト
  • Website widget
  • OpenSearch plugin

この中で私はwebブラウザのプラグインをお勧めします。対応ブラウザはgoogle chromeとSafariとFirefoxです。

毎度毎度、Chemistry Reference Resolverにアクセスせずともブラウザプラグインで簡単に調べることができる神ツールです。

文献調査や、卒論・投稿論文執筆時のリファレンス作成の作業効率化ができます。実験の時間を作りましょう。

コメント:私はこのツールをケミステの記事から知りました。詳細な設定方法が紹介されていますのでご参考にしてください。なお、現在はSafariとFirefoxに加えて、google chromeのプラグインがあります。
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