リチウムイオン電池の参考書|おすすめ4選

リチウムイオン電池の専門技術pickup

リチウムイオン電池の参考書
リチウムイオン電池に関する参考書はたくさんあってどれを読むのがいいのか判断するのが難しいですね。この記事では、リチウムイオン電池について勉強しようとされている方に向けて、私が読んでよかったと感じた参考書を紹介します。
まとめ
・初学者向け:トコトンやさしい二次電池の本
・電気化学:電池がわかる電気化学入門
・材料:リチウムイオン電池の科学
・安全:リチウムイオン電池の安全性と要素技術

 

はじめに

リチウムイオン電池について勉強しようとされる方向けに、私のおすすめ参考書を紹介します。

一般・初学者向け参考書:1冊

トコトンやさしい二次電池の本

リチウムイオン電池に限らず広く二次電池(充電して繰り返し使える電池)に関して書かれた入門書です。二次電池がなぜ必要とされているのかという社会状況から、その仕組みまでわかりやすく説明されています。
いろいろな入門書がありますが、私が読んだ中ではこれが一番です。

研究者向け参考書:3冊

電池がわかる電気化学入門

電池の仕組みを理解するうえで基本となる電気化学についての参考書です。
電気化学の教科書は溶液が反応すること(電解反応)を例にして現象を説明しているものが多いです。電解とリチウムイオン電池では酸化還元の対象が異なっているので、私の場合、他の参考書では電解反応を電池の反応に読み替えるのがややこしく理解を妨げまていした。この本は電池で起こる電気化学反応を説明しているので理解がしやすくおすすめです。

リチウムイオン電池の科学

前半が基礎編ということで理論的な話が、後半は応用編ということで具体的な材料の話が紹介されています。
基礎編とはいえ内容は専門的で、リチウムイオン電池の仕組みを理解するうえで非常に良い参考書です。上述の「電池がわかる電気化学入門」よりもリチウムイオン電池に特化した内容になっています。
熱力学的な開放電位の解釈についてここまで詳しく説明がある本は他に読んだことがないので参考になると思います。
2010年出版ですので最新情報ではないですが、読むに値する本だと思います。

リチウムイオン電池の安全性と要素技術

リチウムイオン電池の安全性や安全設計、安全性能評価法について書かれた本です。トラブル例が記載されており、現場でどんなことが起こっているのかを知ることができます。
こういった実用に近い内容が書かれた本がたいていの場合、ものすごく高価(5万円を超えたり。。。)だったりしますが本書はリーズナブルな価格で提供されており良心的であるという点からもお勧めです。